「情報防災訓練」で災害時のデマ、フェイクニュースに惑わされないために!

災害時に便乗した詐欺メール、SNSに注意しましょう。

日田地区を担当しております、ICT教育サポーターの矢幡です。

この度の石川県能登地方を震源とする地震により被災・避難されている皆さまに心からお見舞い申し上げます。

最近、自然災害時において、電話や通信手段が制約され、SNSが安否確認や情報入手の手段として利用されることが増えています。

しかしその一方で、災害時における混乱や不安を利用し、デマやフェイクニュースが広がるという問題が深刻化しています。

今回の地震でも、「人工地震」と主張するSNSの投稿や、「嘘の救助要請」など…
2016年の熊本地震では「動物園からライオンが逃げた」として投稿された情報が拡散!
動物園から業務を妨害したとして、20歳の男性が警察に逮捕された事件もありました。

また、デマとは知らずに情報の真偽を確かめず、ちょっとした正義感か偽情報を拡散してしまったケースも…。

こうした課題から、災害時に冷静にネット上の情報を見極めて、行動できるようにする力を身につけるための教材を、静岡大学の塩田真吾准教授と一般社団法人LINE未来財団が「情報防災訓練」の教材を共同開発されたのをご存知ですか?

キーワードは「だ・い・ふく」

この情報防災訓練では、キーワード「だ・い・ふく」を用い、正確な情報を見極めるためのポイントを示唆しています。

だ (誰が言っているか): 情報の出所を確認することが不可欠です。
信頼性のある情報源や機関からの情報を重視し、公式発表や報道機関の情報を信じることが重要です。

い (いつ言ったのか): 情報のタイムリー性(適時)を考慮することが求められます。
過去の情報は現状に即していない可能性があるため、最新かつ適切な情報を確認することが必要です。

ふく (複数の情報を確かめたのか): 一つの情報源に依存せず、複数の独立した情報源から情報を収集することが大切です。
これによって情報の信頼性や一貫性を確認できます。

これらのポイントを考慮することで、災害時においても正確で信頼性の高い情報を取り扱うことが可能となります。

実際に授業で活用しているニュース動画がございますのでご覧下さい。

中学生が学ぶ 災害時のSNS情報 デマを見抜くには(静岡県)【わたしの防災】

SBSnews6

中学生たちがカードを使って、デマやフェイクニュースを見抜くスキルを学んでいましたね。

学校で実施されている、避難訓練などと合わせて「災害時の情報との向き合い方」して「情報防災訓練」を情報モラル等の授業で利用してみてはいかがでしょうか?

教材は塩田先生のホームページで公開、ダウンロード出来ますので、情報教材としてご活用ください。

以上、「情報防災訓練で災害時のデマ、フェイクニュースに惑わされないために!」でした。

現在、情報防災訓練は第3段まで開発済み

第1弾「情報防災訓練(情報収集編)」

第2弾「情報防災訓練(情報発信編)」

第3弾「情報防災訓練(情報防災バッグ編)」

国立大学法人静岡大学教育学部塩田研究室
http://shiotashingo.main.jp/

ICT教育サポーター 矢幡 正人

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