教育用プログラミングドローンTello EDUの概要
こんにちは!(^^)!
日田地区を担当しております、ICT教育サポーターの矢幡です。
今回は、特別支援学校に保管されていたドローンを高等部の先生が授業で活用してみたい!とのご相談を受けてドローン初心者の私がはじめて、ドローン操縦とプログラミングで飛ばした体験をお届けしますので、よろしければ最後までお付き合いください。m(._.)m
まず、はじめに「ドローンとは?」
「ドローン等」とは、飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるものです。
(例)ドローン(マルチコブター)、ラジコン機、農薬散布用へリコブター
引用:国土交通
https://www.mlit.go.jp/common/001303822.pdf
もともと軍事用に開発されたドローンですが、近年では小型軽量化、低価格化、飛行精度が格段に進歩して、農業、測量、物流、点検・メンテナンス、災害調査など様々な分野に活用が進んでおり、人口減少、少子化による人手不足解消など、これからの生活をより快適にしてくれる「空の産業革命」とも言えるドローン技術です。
ドローンがいろんな社会問題を解決してくれそうですね^_^
では、話を学校にもどします^_^
学校にあるドローンは、Ryze Tech社製のドローンTello(テロー)EDU 手のひらサイズの室内用ドローンで、教育現場において特に注目されているプログラミング可能な小型ドローンです。
箱の中には、ミニドローン本体と小さいクイックスタートガイド(多言語)、バッテリー2個と充電器、予備のスペアプロペラx2、ミッションパッドx4つ。。。これだけ!(‘Д’)
教育版なのに子供でも始められるような、操作説明書は付属されていませんでした!( ;∀;)
早速、箱から出してバッテリーをドローン本体にセットして、電源ボタンを押しても動かず、、、、。(‘Д’)
バッテリーの充電が切れているのか?
バッテリーを付属の充電器で充電してみたが、ドローンが起動しない(汗)( ´Д`)y━・~~
そこで!ドローンやプログラミングに詳しい、ICT教育サポーターのコーディネーター橘高さんにお聞きすると「ファームウェアのアップデートが必要だと!」教えてくれました。
ありがたや~(^^)/
「ファームウエア!」
ファームウェアとは?ハードウェアを制御する、重要なソフトウェアの事です。
まず、TELLOのアプリをiPadにインストールして、最新のファームウェアにアップデート!
再起動と更新をかけて、iPadとWi-Fiでドローンと接続することが出来ました!ヽ(^o^)丿
TELLO EDUアプリでプログラミングの基礎を習得
次にTELLO EDUの教育版アプリをiPadにインストール
プログラミングして、操作するための無料のシミュレーターアプリを、iPadにインストールします。
可愛い宇宙ステーションのアニメーションが楽しい^_^ 主人公フォン・ダンダンと一緒に、アプリの画面でドローンの操縦とScratchで簡単なプログラミングが学べます。
・トレーニングステーション
ブロックプログラミング(Scratch)基礎の習得
・送信機(コントローラー)
画面上のレバーでドローンを操作できます。
・ブロック
ブロックプログラミングでドローンを自動操縦できます。
・編隊
編隊飛行をする際に使用します。
※今回は使用していません。
TELLO EDUのメイン画面
送信機(コントローラー)画面
ブロックプログラミング操作画面
トレーニングステーションでプログラミング基礎
トレーニングセンターで、プログラミングの基礎を学べます。ヽ(^o^)丿
01「はじまりのとき」~09「狙い撃て」まで各ステージを主人公フォン・ダンダンと飛行ビルディングブロックで、スクラッチのようにブロックをつなぎ合わせて、小さなミッションをクリアしていきながら、ドローンの離陸や移動、回転、上昇、下降などブロック(ビジュアル)プログラミングの操作を習得していきます。
ドローンが!飛んだあぁぁぁ!٩( ᐛ )و
さあ、いよいよドローンの実機を飛ばします!^_^
iPadのコントローラーで離陸ボタンをタップすると、ヒューンっと!プロペラが勢いよく回りだしてドローンが上昇!ヽ(^o^)丿
50センチぐらいの高さでホバリングして待機します。
iPadのコントローラーで上下、左右に移動、上昇、下降などスムーズに操作出来ました!
また、フリップという曲芸飛行のような回転をするのが最高にかっこいいです!!(^^)!
プログラミングでの自動操縦も成功しました٩( ᐛ )و
機体正面にカメラが搭載されており、ドローンからの目線で空撮が楽しめますが、カメラが機体の下部に付いていないので、テレビ等で観るようなドローンの空撮は出来ません^_^:
小型ドローンを屋外で飛ばすのに免許は必要か!?
体育館等の天井の高い場所で、ドローンを飛ばしていてもやっぱり、外で飛ばしたい!^_^
そんな気持ちになってきますよね〜
小型ドローンを屋外で飛ばすのに免許とか必要ないのか?( ̄∇ ̄)
ちょっと心配になったので、調べてみました。
結論は、Tello EDUを飛ばすのに、基本的に申請や許可も必要ありません。
“いわゆるドローンは、航空法(昭和27年法律第231号) ・重要施設の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律 (平成28年法律第9号。以下「小型無人機等飛行禁止法」という。) の2つの法律で規制されています。”
引用: 警察庁 小型無人機等飛行禁止法関係
https://www.npa.go.jp/bureau/security/kogatamujinki/index.html
ドローンに関するルールを取り決めた法律「航空法」では、無人航空機の登録が義務付けられており、本体重量100g以上のドローンが対象となっています。
重量(機体、本体の重量とバッテリーの重量の合計)100g未満の物は無人航空機ではなく模型航空機に分類されます。
※2022年6月より、本体重量100g以上のドローンが対象となりました。
Telloは、本体重量80gのドローンです。そのため、「航空法」の対象外になります。しかし、Telloでも飛行許可が必要な場所もあります。Σ(‘◉⌓◉’)
小型無人機等飛行禁止法においては、重要施設及びその周囲おおむね300mの周辺地域の上空における小型無人機等の飛行が禁止されています。
【国の重要施設等】
・国会議事堂、内閣総理大臣官邸、最高裁判所、皇居等
・危機管理行政機関の庁舎
・政党事務所
・外国公館等
・防衛関係施設
・空港
・原子力事業所
さらに、寺院、神社、公園など特定の場所への飛行は地方自治体の条例により禁止されている場合がありますので、自治体のホームページ等でご確認ください。
TVやCMでよく目にするドローン、屋外では気軽に飛ばせないんですね(T ^ T)
どちらにしても、小型ドローンは風の影響等受けやすいので、安全な体育館などの屋内でお楽しみくださいm(._.)m
さて、今回、調べたプログラミング可能な小型ドローンを授業で利活用してもらえるように資料にまとめます^_^
生徒さんたちがワクワクする授業の支援をさせていただきます^_^
ドローンの設定からやるのは初めてでしたが、コントローラーでの操縦と、プログラミングの自動操縦でもドローンを操作出来て、初フライトはとても満足した体験になりました( ´ ▽ ` )
学校でのプログラミング教育に、ドローンを活用してみてはいかがですか?
めっちゃ楽しいですよ^_^
以上、「教育版TELLO(テロー)EDUではじめてのドローンフライト・プログラミング体験」でした。
無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール
▶︎https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン
▶︎ https://www.mlit.go.jp/common/001303818.pdf
ICT教育サポーター 矢幡 正人
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