授業設計や教材作成の効率化、教育現場での様々な活用方法が期待される「生成AI」ツールが次々と登場しています。ここでは、「テキスト生成」「画像生成」「音声生成」「動画生成」などカテゴリ別に主要なAIサービスを簡潔にご紹介します。使い方のアイデアや注意点も含め、参考にしていただければ幸いです。
テキスト生成・検索AI
ChatGPT
特徴: OpenAIが提供する対話型AI、基本機能は無料で利用可能(Plus版は月額$20)
活用例: レポート作成、コード生成、文章の校正、質問応答、アディア出し
URL: chat.openai.com
Copilot
特徴: Microsoftが提供するAIアシスタント、Windows 11に標準搭載
活用例: ドキュメント作成、画像生成、コード補完、情報検索
URL: copilot.microsoft.com
Gemini
特徴: Googleが開発したマルチモーダルAI、35以上の言語・150以上の国で利用可能
活用例: 画像認識、文章生成、コード作成、数式解析
URL: gemini.google.com
Perplexity AI
特徴: 会員登録不要の検索&テキスト生成AI、最新情報へのアクセスが可能
活用例: 学術研究、最新ニュース検索、情報の要約
URL: perplexity.ai
GenSpark
特徴: リアルタイムでカスタムページ(Sparkpages)を生成、複数のAIエージェントを活用
活用例: カスタマイズされた情報ページの作成、データ分析
URL: genspark.ai
Felo AI Search
特徴: 日本発のAI検索エンジン、マインドマップやプレゼン資料の自動生成機能搭載
活用例: 情報整理、プレゼン資料作成、多言語検索
URL: felo.me
画像生成AI
Adobe Firefly
特徴: 商用利用可能、100以上の言語対応、Adobe製品との連携が可能
活用例: イラスト作成、画像編集、テキストエフェクト生成
URL: firefly.adobe.com
Canva AI
特徴: 月50クレジット付与(1クレジットで4枚生成可能、最大200枚/月)
活用例: SNS投稿用画像、プレゼン資料、バナー作成
URL: canva.com
Recraft AI
特徴: 背景削除やカラー調整機能搭載、ブランドガイドライン準拠の画像生成が可能
活用例: ブランドイメージ作成、商品画像編集
URL: recraft.ai
音声生成AI
音読さん
特徴: 無料で5,000文字まで音声生成可能、約50言語に対応
活用例: 教材音声化、多言語ナレーション作成、英語の授業で活用
URL: ondoku3.com
Suno
特徴: テキストから楽曲を生成、月50曲まで無料
活用例: BGM作成、オリジナル楽曲制作
URL: suno.ai
動画生成AI
InVideo
特徴: 週10分までの動画生成が無料、50言語対応
活用例: 説明動画作成、プロモーション動画制作
URL: invideo.io
Lumen5
特徴: 月5本まで720p動画を無料生成可能、豊富なテンプレート
活用例: SNS用動画、教育コンテンツ作成
URL: lumen5.com
その他の生成AIツール
イルシル
特徴: AIを活用した自動スライド作成ツール、日本語に特化
活用例: プレゼン資料作成、企画書作成
URL: illshare.com
Gamma
特徴: AIを活用したプレゼン作成ツール、30種類以上のテンプレート提供、無料プランで10回分作成可能
活用例: 企画提案資料、会議用スライド作成
URL: gamma.app
Mapify
特徴: AIでマインドマップを自動生成、アイデア整理に最適
活用例: ブレインストーミング、プロジェクト計画
URL: mapify.ai
GoogleノートブックLM
特徴: Gemini 1.5 Pro搭載、200以上の国と地域で利用可能、多様な形式に対応(最大50個のソース、1ソース500,000語まで)
活用例: 研究論文分析、議事録整理、FAQドキュメント作成
URL: https://notebooklm.google/
教育現場で利用する際の注意事項
- 著作権や個人情報保護の確認
- 生成AIで作成した資料やコンテンツに、著作権や肖像権などの侵害がないかチェックしましょう。
- 生徒の個人情報など、外部に流出してはいけない情報をAIに入力しないよう特に注意が必要です。
- ツールの精度や情報の真偽の考慮
- 生成AIが提供する情報は常に正しいとは限りません。誤情報や偏った内容が含まれる可能性があります。
- 得られた結果を鵜呑みにせず、学習指導要領や信頼できる参考文献と照らし合わせることをおすすめします。
- 無料枠の制限
- 多くのツールには、無料で利用できる制限回数やクレジットが設定されています。超過すると有料プランに移行が必要です。
- 授業で利用する場合は、事前に必要な作業量と無料枠を確認しておきましょう。
- 学習効果とのバランス
- AIに頼りすぎると、生徒自身が思考力・創造力を養う機会を失う可能性があります。
- AIは補助的なツールとして位置づけ、生徒が自分で考え、表現するプロセスを大切にしてください。
以上が、2024年に注目される生成AIツールのまとめです。授業計画や教材作成、学習者へのフィードバックなどにぜひお役立てください。この記事では1部の生成AIツールを抜粋してまとめています。他にもいろんな生成AIツールがあり、これからも新機能や新サービスが続々と登場していますので、最新情報をこまめにチェックしつつ、教育現場で適切に活用していきましょう。
ICT教育サポーター コーディネーター 橘高 和季