Pepperくんと学ぶ!生成AIを上手に使って社会の役に立つには

教育関係者100名以上が集まった公開授業!

こんにちは!日田地区担当のICT教育サポーター矢幡です。!(^^)!

今回は7月9日(火)に情報科学高校さんで行われた第1回「生成AIを活用した授業」公開授業見学に行って来ましたので、最新のAI授業をご紹介します。

情報科学高校には100名以上の教育関係者やメディアが集まり大盛況でした!

今年の情報科学高校のテーマは「Go s Step Future~見つめるもはもっと先の未来~」他校に先駆けてこれまで最先端の取り組みをしてきた情報科学高校さんは、文部科学省のDXハイスクールやリーディングDXスクール(生成AIパイロット校)の指定を受けて授業も益々グレードアップしています(*’ω’*)

さて、気になる「生成AIを活用した公開授業」の内容は?

6教科、(国語、数学、保健体育、英語、工業、情報)AIを活用した公開授業と全体会が行われました。

全体会では、情報科学高校の取り組み発表と講演会があり大変濃い内容でした。

・「生成AIについて、本校の取り組み」教諭 柴田由美子氏

・講演会「生成AIの教育利用の基本から応用まで」
文部科学省「学校DX戦略アドバイザー」株式会社NEL&M 代表取締役 田中康平氏

私は工業高校機械科を卒業しておりますので、6教科の公開授業のうち特に「工業技術基礎」のペッパー君を使ったAI授業を興味津々で見学させていただきましたので、こちらの授業をご紹介します!(^^)/

生成AIを上手に使って社会の役に立つには~pepperを使いながら学ぼう~

工業科、1年4組の工業技術基礎 3班10名がコミュラボと呼ばれるMacや3Dプリンターやレーザーカッターなど最新の工作機械が設置された秘密基地のような学習スペースで、ソフトバンクの人型ロボットpepper君と生成AIの上手な使い方について理解する授業を見学しました。(=^・^=)

・本時の目標

「生成AIを上手に使えるようになる」

生成AI=正解ではない!

そう黒板に大きく書かれた本時の授業のテーマは大きく2つ有った。

・生成AIの回答には間違った情報が含まれることがあることを理解する。

・プロンプトによって得られる情報が大きく変わることを理解する。

授業で使用する生成AIはChatGPT

特徴は学校で目を惹く、感情を認識する人型ロボットpepper(ペッパー)を使った授業です!

文書生成ゲームでpepperくんがハルシネーションを起こす!

ソフトバンクのプログラミング人型ロボットpepperを動かすシステムは、RoboBlocks

RoboBlocks(ロボブロックス)は、pepperくんの動きや発音などの機能を持つ様々なブロックを繋げることでペッパーのプログラミングができるツールで、ドラッグ&ドロップの操作で直感的で簡単にプログラムを作ることが出来る。

このRoboBlocksにOpenAI社が提供するChatGPTを連携させてペッパーくんをプログラムする。

本授業では、生成AIを使う上での大前提!AIが幻覚=ハルシネーション(AIが事実に基づかない情報を生成すること)を起こすことを理解でき、プロンプトデザインのテクニックまで学習できる様に設計されています。

授業の流れ

・文章生成ゲームで学習していないことに関して適当な回答になることを体験する。

・ハルシネーションを起こす→pepper(ChatGPT)にてハルシネーションを起こし、誤った回答になっていることを理解する。

・pepper(ChatGPT)のプロンプトを設定し、回答の変化を見る。

・思い通りのアウトプットを得るためにプロンプトを考える→プロンプトデザインのテクニックを学び実践する。

・ChatGPT搭載のpepperを学校で活用する場面を考えてみよう!(レポート課題)

生成AIを活用した授業の感想

今回の工業技術基礎でのpepperくんと学んだ、生成AIを上手に使うための基礎知識では、「生成AI=正解ではない」
「ハルシネーションを起こす」ということをクイズゲーム感覚でじゅうぶん生徒さんが理解した上での活用方法が提示されていました。

・日本一深い湖

・日本で2番目に広い都道府県

等々、pepperくんが誤った答えを連発!

通常、生成AIを活用した授業では、ChatGPTやGoogle Gemini、Microsoft CopilotなどWeb上での画面で生成されてくる答えが自然言語とは言え少し寂しい言葉が返ってくるが、人型ロボットペッパー君を介して発言される言葉に親しみが持てました。

AIには感情は無いと言うが、可愛らしいペッパー君の言葉に時折、会場から笑いが起こっていましたよ ^^)

更にChatGPT(生成AI)に役割をあたえるプロンプトを追加することで、出力されるpepperくんが発する言葉が変わってくることが学べていました。

AIのチューニングについても先生が生成AIに「冷蔵庫の余り食材でレシピを聞く」時に役割や料理のレシピに対して、「主食じゃなくておかずが食べたいんよ!」と修正を加えていくと、生成されるレシピがどんどん変わってくることを具体的な事例を挙げてとても分かりやすい授業でした。

生徒さんは、今回のChatGPT搭載のpepperくんで学んだことを活用して、学校で活用する場面を考えてレポート課題を提出するようです。

さあどんな創造的なpepperくんの利活用の提案が出てくるか楽しみですね!(*’ω’*)

早くも12月に第2回の公開授業の開催も決定しているそうで、今後も情報科学高校から目が離せません!

情報科学高校の先生方、生徒さん、そして担当のICT教育サポーターのお二人、準備から当日の進行まで大変お疲れ様でした

ではまた…最後まで読んでいただきありがとうございますm(._.)m

以上、「Pepperくんと学ぶ!生成AIを上手に使って社会の役に立つには」でした。

大分県立情報科学高等学校ホームページ
https://kou.oita-ed.jp/jouhoukagaku/

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ICT教育サポーター 矢幡 正人

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